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費晴湖と李白の共演! [煎茶文化塾「易社」]

19日の茶会の易社席に掛けられるお軸(写真)をみると、小舟二槽がゆるりと山河に浮かんでいる。


この画は、南宗画の大家といわれる「費晴湖」が描いたものである。清代中期に活躍した画家で、江戸時代中期に日本に渡来し南宗画様式の技を伝えた、という記録が残っている。

文人画らしい自由な表現で描かれているのが見てとれる。南宗画独特の大らかさがある。


その画の賛に李白の、あの有名な「早発白帝城」の詩の一節が書かれている。その原文が下記のものである。


朝辞白帝彩雲間

千里江陵一日還

両岸猿声啼不住

軽舟已過万重山


朝早くに、美しくあざやかな雲のたなびく中、白帝城をあとにした。

千里の彼方にある江陵まで(激流の川下りで)一日で帰ってきた。

両岸で鳴く猿の声が、まだ鳴きやまないうちに軽快な小舟は、いつくもの連なった山々を、すでに通過してしまった。


という解釈になる。

李白の心情をこの詩から読み取るなら、「千里江陵一日還」である。千里を小舟で一日で下れるわけがないのに、この一節では一日で下った、と書いている。リアル感よりスピード感を表現したかったのだろう。


左遷され赴任先に行く時の心境なのか、また赴任先から帰路につく時の心境なのか。つまりいままでの雑踏の俗界を猿の甲高い泣き声に例え、それからやっと逃れ、大河に辿りついた様を表現した内容のようである。


費晴湖が描いた画と、李白の詩が見事につり合っている。それをお客様に見ていただくことになっている。


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